真夏の夜の雑記帳

伝説のゲイビデオ『真夏の夜の淫夢』に関連した覚え書き。GOは神にあらず。

GOという男について

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 この日記を書き始めるにあたり、まずはGOという男について言及しておきたいと思う。

 どうやら昨年来この「GO」は認知度を急速に高めているらしく、例えばニコニコ動画を見ていれば「GO is GOD」などのコメントが偶に見受けられるし、Googleの検索候補にも「go 淫夢」「goは神」などといった形で登場する。「GO」とは誰なのか、どうして神なのか。今や一般の方々の中にもこの謎のGOについて疑問を持つことがあるのではないだろうか。

 勿論私もその一人であり、故に、今回手探りながらもGOという男の実像を一通り探ってみたい。しばらく考え続けたこの疑問に少しでも納得のいくような答えを与え、その一事をもって我が日記開始の嚆矢となせれば幸いである。

 

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 wikiなどから得た情報から簡単に纏めると、GOとはCOATコーポレーションの元男優であり、2000年代前半いくつかのゲイビデオに出演していたことから広くネット上にその名を知られる。元々この男がネット上で人気を博し始めた理由は、かの『真夏の夜の淫夢』第3章「盗撮!そしてSM妄想へ」への出演である。(『真夏の夜の淫夢』については既に非常に有名であるためここでは詳述しない)

 とはいえ、この3章はその余りにもつまらないシナリオから粒揃いの『淫夢』の中でも空気扱いをされ、精々のところGOはセリフ「あ、さ、ビール買ってきて。ウン。ハイ、ヨロシクゥ!」によって僅かに認知されている程度であった。

 ところが何故か2011年以降は一転して、GO「神」と崇める者たちが度々見受けられるようになる。彼ら(以下「GO信者」)はネット上で広く啓蒙活動(「GOは神」弾幕を動画サイトの動画上で連投したり、プロパガンダ動画・サイトを制作するなど)という名の迷惑行為を働いているらしい。挙句の果てには彼の出演作を「聖典」などと呼ぶ始末である……

 

 と、ここまで調べた時点でGOという男に俄然興味が湧いてくることとなった。彼のいかなる部分が「GO信者」達をして「神」とまで呼ばしめるのか。彼の出演作は果たして「聖典」と呼びうるのか。これは所謂「本編」を直に視聴してその御姿を一度拝見・検討してみなければなるまい。

 

                                      『COMPLETE FILE #6 GO』パッケージ

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 まずは容姿について。

 GOの出演作を纏めたベスト盤『COMPLETE FILE #6 GO』では、

 

雑誌モデルや俳優になってもおかしくないルックスの持ち主GO!

色黒、ロン毛、サーファーとイケメン要素はバッチリ!

君はGOの裸をみて・・・ゴー、ゴッ、ゴー!!

 

と絶賛されている。成程パッケージを見ればその通り、綺麗に色づいた肌に引き締まった身体、目力を感じる独特の目鼻立ちが眩しい。パッケージ裏面では爽やかな笑みも見せ、大自然の中で恥ずかしげもなく股間を晒す姿を堂々と写している。

 確かにこれは世間で言う「イケメン」の部類に入れざるを得まい。(無論モデルや俳優になれるかどうかはまた別だが)

 

                見た目は至って好青年

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 まず、『変態面接官スーパーS14』。これによれば身長は174.5cm、体重が62~63kgで年齢は19歳だという。趣味はサッカー。特にジムなどには行っていないが、食事はよく食べるとのこと。もしかするとこの辺りが彼の肉体美の秘密なのかも知れない。 インタビュアーとの遣り取りを見ていると質問への受け答えにも怖じることなく明るく応じ、世間慣れした好青年然とした性格が伝わってくるかのように感じられる。「神」とまではいかないまでも、人には受けそうなタイプに見える。

 さて、次はGOの出演作中最も知られる『Babylon Stage 28 First Class』第1章「スカウト」及び『BABYLON STAGE 34 真夏の夜の淫夢』第3章「盗撮!そしてSM妄想へ」の二本を見てみよう。

 この二本のビデオでGOは『変態面接官』で見せた好青年面はどこへやら、一転して屑の馬脚をあらわしはじめるのだ……

 

         ガソリンスタンドに来店したGO(右)と応対する聖也(左)

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 「スカウト」でGO「ビデオ業者・豪」として登場、ガソリンスタンドの店員聖也をスカウト、プライベート目的という名目でビデオ撮影を始めるものの、途中で態度を豹変させ聖也を脅迫・強姦する。さらにはビデオの顧客(上司?)から受け取る報酬10万円のうち5万円をピンハネまでしている。(聖也には「30分で、5万!」などと言っていたが実に白々しい)

 

セリフの例:

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「いや、驚かないでよ。オナニー、してぇ、こうやってやるわけよ。これでちょっと、まぁビデオカメラ、個人的なんだけど、これで回すから、焦んなくていいから。それで、ねぇ、ルート出回るとかじゃないからさ。これでちょっとワッーってやって、パパッとイって、オワリッ」 

「おとなしくしろぉ!バラ撒くぞこの野郎!」 

「バラ撒かれたくねえだろぉ?5万円欲しいだろぉ!?」 

 

 

 

 

 『淫夢』3章は所詮空気に過ぎないので説明を割愛するが、「スカウト」同様GOが屑であることに変わりはない。(友人の家で自慰行為に耽る等)

 

                 東大生を騙るGO

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 ……これ以上GOのことを調べようとするといい加減気分が悪くなってくるのでこの辺りで止めにしておこう。

 結論から言えばGOは神ではない。いくらイケメンだとしても劇中での鬼畜行為を目の当たりにすれば外道も外道、まさしく人間の屑とさえ言えよう。GOを崇拝する信者は早く目を覚まし悔い改めるべきだ。

 

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 当然のことながらこれはゲイビデオの役柄上の問題なのであって、本人は一介のAV男優に過ぎないことは言い添えておくべきであるが、かと言って「GO信者」達によるGOの行き過ぎた神格化及び礼賛が許されていい理由にもならないのである。